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投資初心者におすすめのCFD取引とは!CFD取引の概要と特徴を簡単解説

CFD取引とは

CFDとは「Contract for difference 」の略で、差額のみをやりとりする「差金決済取引」をいいます。CFDでは、担保として「証拠金」を預けることで、用意した金額の数倍〜数十倍の取引を可能とします。さらに、CFD取引では、幅広い金融商品を「売り」から入ることができるのです。つまり、CFDを一言でいうと、「取引対象がなんでもありのF X」なのです。

その他にもCFDには、さまざまな特徴やメリット・デメリットがあります。本記事では、金融商品のひとつであるCFDついての概要とともに、CFD取引のメリット・デメリットについてご紹介しています。CFD取引に興味のある人はぜひ参考にしてみてください。

CFD取引とは

CFD取引とは

CFDはデリバティブ取引のひとつです。デリバティブ取引には、スワップ取引やオプション取引、先物取引などがあり、CFDもデリバティブ商品です。

CFD最大の特徴は、取引を行なったことにして、売買した後の損益の差額のみを取引できることです。例えば、100万円分の取引をする場合は100万円の資金が必要です。しかし、CFD取引は必要額よりも少ない資金で取引ができるため、10万円の資金で100万円分の取引を行えます。

FXでは外貨取引(ドル・ユーロ・ポンドなど)が取引対象ですが、CFDの場合は株やコモディティ(原油やガソリン)なども取引対象とすることができます。

CFD取引のメリット

CFD取引のメリット

本章では、CFDの以下のメリットについて解説しています。

・レバレッジ取引ができる
・決済期限がなく好きな時間に取引ができる
・幅広い金融商品の取引ができる

レバレッジ取引ができる

レバレッジ取引とは、通常の資金より数倍〜数十倍の取引が行えるため、投資資金が少ない人でも参入しやすい投資として認知されています。当然、マイナスに転じた時は、レバレッジの倍数の分だけ赤字となり、ロスカット(強制決済)のリスクが高まることについても忘れないように注意しましょう。

決済期限がない

通常、株取引などでは取引期間や取引時間に制限が設けられ、取引時間外に売買することはできません。一方、CFD取引では取引期間や取引時間に制限がなく、24時間いつでも取引できます。

一刻も早く買いたい・売りたいとなった時に時間の縛りを受けないことは投資のリスクヘッジにも繋がります。

幅広い金融商品の取引ができる

CFDで取引できる商品は株価指数(日本225・米国ダウ30・米国NAS100など)や商品(金や原油など)、為替(ドル円やポン円など)、株式など、幅広い資産にレバレッジをかけて投資することができます。

例えば、ニューヨーク証券取引所やNASDAQ等に上場している代表的な企業500銘柄を集めた「S&P500」の平均リターンは4〜5%です。CFD取引では、この「S&P500」に対してもレバレッジをかけることができるため、仮に2倍〜3倍で購入した場合、8%〜15%のリターンが期待できます。

CFDのデメリット

CFDのデメリット

本章では、CFDの以下のデメリットについて解説しています。

・認知度が低いため情報を集めるのが難しい
・調整額を支払う必要がある
・株主優待をもらえない

認知度が低いため情報を集めるのが難しい

FXや先物取引と比べて、CFDに関する情報が少ないため、取引方法や専門知識の勉強をするのに時間を要します。

調整額を支払う必要がある

調整額とは、レバレッジの代償として支払う費用と考えてください。ただし、全ての取引に対して調整額が必要になるということではなく、投資商品やポジションによって調整額の有無と金額が変わります。手元にないお金で取引している分、未来の価格差を埋め合わせするコストなどがかかるのです。

株主優待をもらえない

CFD取引は株式投資とは異なり、実際に「株」を保有しているわけではないので、株保有者に配られる株主優待権はもらえません。しかし、買いポジションで株などを保有している人には、一部配当金がつくこともあります。

CFDの取引方法

CFD取引の取引方法

例えば、テスラ株が950円から900円に株価が下落すると考えた場合(手数料は考慮しない)、株式CFDの売りポジション950円を建て、取引を開始します。売りポジンションの場合は、テスラの株価が900円に下がると50円の利益、テスラの株価が1,000円に上がると50円の損失となります。取引は決済(クローズ)された時点で損益が確定します。

CFD取引のコスト

CFD取引では一部コストがかかります。CFD取引では、ツーウェイプライスといって売値と買値を設定します。そして、売値と買値の差額をスプレッドと呼び、このスプレッドも手数料と考えましょう。

例えば、テスラの現在の価格が985.00/985.10と仮定します。この場合、985.10が売値、985.00が買値となります。ユーザーは、985.10でテスラの株式を売ることができ、985.00でテスラの株式を買うことができます。そして、985.00と985.10の差がスプレッドとなります。
※スプレッドは売値と買値の差額として取引コストとなる

ただし、株式CFDのコストはスプレッドに加えて、売買手数料がかかることもあります。売買手数料はポジションの保有 / 決済時の取引量に応じて変動します。

投資初心者には外国株CFDがおすすめ

投資初心者には外国株CFDがおすすめ

CFDについての理解は深められたでしょうか。

本来、外国株は自由に売ることができません。とはいえ、何らかの情報を元にテスラ株を売りたいとなったときに、CFD取引だと24時間いつでも売ることができるのです。

さらに、テスラ株をたくさん買いたい時には、資金が少なくてもCFD取引では数倍〜数十倍のレバレッジをかけて購入することができます。資金が少ない投資初心者やこれから投資を始める人にとっては、手軽に始められる投資のひとつといえるでしょう。