資産運用

S&P500インデックス投資は危険?歴史から読み解く世界の覇権

こんにちは。Drオレンジ(@Dr_orange_bita)です。

今回は「米国株最強!S&P500投資は神!有りガネ全部アメリカ株につぎ込むぜ!」という方へ向けたメッセージです。

世界の覇権国家「アメリカ」

米国株は日本や他の国の株式と比較して圧倒的な高パフォーマンスをたたき出し続けています。こちらのチャートをご覧になったことはあるでしょうか?

かの有名な投資の名著「株式投資の未来」に掲載されている各金融商品のトータルリターンを表したものです。

このチャートは他の金融商品と比較していかに株式が優れた金融商品であるかを示すために作成されたものです。

しかし、ここで私が主張したいのは株式の優位性ではありません。このグラフは米国の金融資産リターンを示し、実際に過去200年以上右肩上がりでその価値を増大し続けてるということを確認したいのです。これは紛れもない事実。

これをもって米国株インデックスに資産ぶっこんで脳死しておけばOK!という主張は理にかなっているように思います。実際私自身も8割がたはその意見に賛成です。

しかし、なぜここまで長期間にわたって米国株が圧倒的なパフォーマンスをたたき出せたのか、その理由はひとえにアメリカが世界の覇権国家だからだと考えられます。

覇権国家の変遷

ではアメリカが覇権国家となる以前に、世界の覇権国家はあったのでしょうか?調べてみると、世界の覇権を初めて握ったのは16世紀スペインであるとされているようです。

それ以前にも中国王朝やチンギスハン率いるモンゴル帝国が世界の覇権を握ったと言えなくもない、と個人的には思いますが、近世の「覇権国家」はスペインからとされています。

Drオレンジ
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ちょっとだけ世界史の話にお付き合い下さい

太陽の沈まぬ帝国スペイン

スペインは15-16世紀ごろの覇権国家です。海洋国家として新大陸アメリカを発見すると現地の文明を次々と侵略、植民地化しました。そこで発見された銀を財源として武力を拡大し「太陽の沈まぬ帝国」と称されるまでとなりました。

しかし、スペインの誇る無敵艦隊は80年戦争でオランダの独立をゆるし、1588アルマダの海戦で敗北。制海権を失い徐々に弱体化します。

大航海時代の覇者オランダ

スペインに艦隊や兵器を売っていたオランダが次の覇権国家となります。低地の強風を活かした製法で艦船の生産性が飛躍的に向上、大航海時代の船の6割を所有し、世界の交易を支配しました。

しかし、植民地争いでイギリスと争いとなり3度の英蘭戦争で敗北。世界の覇権をイギリスに譲り渡します。

産業革命イギリス

18世紀イギリスの産業革命により近代資本主義経済を作り上げ、世界の覇権を握ります。インド、アジアの各国を植民地化して輸出を拡大し大発展を遂げました。

しかし、1775年のアメリカ独立戦争で植民地だったアメリカの独立を許してしまうと徐々に栄光に陰りが。

対米への不公平な貿易で国費を賄おうとするも反発にあい米英戦争(1812-14)が勃発。

戦争自体は引き分けたが、その後イギリスは徐々に台頭するアメリカに世界の覇権を明け渡すこととなりました。

覇権国家の経済は、そりゃ発展するよね

世界の覇権の変遷をざっくりと見てきました。どうやら約100~200年程度で覇権の移り変わりが起こってきたようですね。

もういちどあのチャートを見てみましょう。

始まりは1802年、アメリカが世界の覇権を握りつつある時期からスタートしています。

株価は企業の価値、つまりは経済の発展を表していますから、チャートの株式右肩上がりは単に「世界の覇権国家が経済を発展させてきました」ということを示しているのに過ぎないのではないでしょうか?。

歴史を紐解けば世界の覇権は100~200年ほどで変遷しています。そして2020年現在アメリカが覇権を握り200年ほどたっていると言えますね。

これでもまだ「米国株は過去200年間右肩上がりだからこれからもずっと右肩上がりだぜ。米国フルインベスト!」と言えますか?

台頭する中国、人口ボーナスのインド

 

皆さんご承知の通り、中国の経済発展が目覚ましくGDPで世界2位まで発展し未だに高い成長率を維持しています。日本総研の調べによると2020年こそコロナウィルスによる経済ショックにより予想GDP成長率は1.4%にとどまっていますが、2021年は8.6%であるとされています。(2020/7/30現在 参考:日本総研HP)

これほどまでに高い経済成長率を維持している背景には圧倒的な人口と内需の規模、そして社会主義による強力な国策がBATHに代表されるハイテク企業のイノベーションを推し進めているからと言えるでしょう。

また、経済成長を見る上で人口推移は欠かせないファクターですが、インドの人口ボーナス(生産人口が従属人口を上回るもしくは増加し続けている状態)は2060年まで続くとされており、今後数十年で大きく経済発展することが予想されています。

社会主義大国中国の刃はアメリカののど元まで届くのか。インドの急発展がアメリカを食う日は来るのか。

今はまだ圧倒的優位とはいえ、これから数十年先、世界の覇権をアメリカが握っている保証はどこにもないのです。

まとめ

今回は米国インデックス最強論に疑いの目を向けてみました。念のため言っておくと私自身はSP500インデックス投資賛成派です。もっともカンタンでコスパの良い投資方法であり誰もがやるべきだと思っています。

しかし今回見てきたように、過去の変遷から学ぶとともに未来に絶対はないことを胆に銘じて投資にあたるべきだと考えます。

それに、VTなどの全世界株式インデックスへ投資すれば、どこが世界の覇権を握っても問題ありません。今後の投資戦略のご参考になれば幸いです。

今回は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

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ABOUT ME
Dr.オレンジ
30代♂大手経理マン。株スタ!株のスタートアップガイド管理人。日々、だれでも分かりやすい投資のはじめ方を情報発信している。日本の投資人口を増やして、みんなと株の話をしたいと思っている。