資産運用

VIGの防御力の高さを検証してみる(vs債券・金)

こんにちは、Drオレンジ(@Dr_orange_bita)です。

今回は守りのETFと言われる「VIG」その防御力の高さを検証していきましょう…!

VIGはなぜ守りのETFと言われるのか

正式名称 バンガード米国増配株式ETF
ベンチマーク NASDAQ USディビデンド・アチーバーズ・セレクト・インデックス
設定日 2006/4/16
経費率 0.06%
構成銘柄数 212

VIGは投資ブロガーさんの記事などでよく「守りのETF」として紹介されます。なぜかというと、10年以上連続増配の銘柄のみで構成されたETFだからです。

連続増配を25年続けた銘柄を配当貴族、50年続けた銘柄を配当王なんて読んだりしますが、連続増配は企業の株主還元の意思表示であり増配を続ける企業に対して株主は信頼をおいています。

ちょっとやそっとのことじゃ投げ売りなんてしません。長期で保有すればその分だけ配当金が年々増えて利回りが高まっていくのですから、こんなにおいしい話はありませんよね。

こういった株主の信頼が高い銘柄をあつめたETFがVIG、よって底値の硬さには定評があるのです。

守りの資産として名高い金と債券

守りの資産として有名な投資先に金と債券があります。

金は保有していても何も生み出しませんが、大昔より何百年間も通貨として利用されてきており、人類にとって普遍的な価値をもつ貴金属です。その信頼感はハンパではなく「有事の金」という格言もあるほど。

債券も守りの資産として人気です。株式と違い元本が保証されつつ利息ももらえるので、PFに組み込むことで安定感を生み出すことができます。

では株式100%のVIGと金、債券で一体どのくらい防御力に違いがあるのでしょうか。

というわけで、ディフェンス力の異種格闘技戦とまいりましょう!

クリスマスショック時の比較

まずは2018年の年末に起こった謎の暴落いわゆる「クリスマスショック」のときのチャートを見てみましょう。

債券は多くの人が投資先に選んでいるであろう債券ETFのBND(水色)、同じく金はGLD(黄土色)と比較していきます。VIGは紫、SP500は赤、ついでに追加したQQQはピンクです。

 

いざ!!!!

 

 

・・・なんか、予想した通りの結果になってしまいましたね。汗

一応、直近の高値をつけた2018/9/17を基準にショック時の騰落率を計算すると下記の通り。

BND +0.5%
GLD +4.6%
SP500 -17.5%
VIG -15.7%
QQQ -19.7%

債券、金はともにしっかりとプラスに働き、守りの資産としての役割を果たしてくれていますね。

一方VIGは下値が固いといってもやはり株式。「株の中ではまだマシ」といったレベルであり防御力が高いとは言えません。

気を取り直してコロナショックも見てみましょう。(なんか結果が見えてる気もしますが…)

コロナショック時の比較

 

・・・いや、QQQより下がってるやんけ。

実際、コロナショック時QQQは比較的下値を掘らなかったことから見直しが進み今のバブル(&調整)に至っています。

しかし、この結果からVIGを「守りのETF」と呼ぶのはなかなか厳しいモノがありそうですね。

直近高値の2020/2/10を基準にした騰落率は下記の通り。

BND -3.6%
GLD -6.0%
SP500 -31.8%
VIG -28.7%
QQQ -27.3%

コロナショック時、金や債券がつれ安になったことから、守りの資産として懐疑的な目を持たれるようになった感じがしますが、こうやってみると全然マシですね。6%とか4%しか下げてないんだから、何ともないですよね実際。

というわけで防御力は、債券&金の圧勝です。

VIGは魅力がないのか

ここまでの結果をみると、VIGは魅力のないETFに見えてしまうかもしれませんが、そうではありません。

こちらは2010年あたりから現在に至るまでの各ETFの比較チャートです。

(QQQがいると天井突き抜けてチャートが見にくくなるので退場してもらいました。)こうやってみるとやはり株式のパフォーマンスは他のアセットクラスを比べ群を抜いて良いことが見て取れますね。

SP500との相関関係も高いことから「若干マイルドな値動きをするVOO」くらいの位置づけが正しいんじゃないかと個人的には思います。

実際、データ上もその通りで、リスクを表す標準偏差は若干VIGの方が低いです。

VIG 15.03%

VOO 16.96%

(2020/6/30現在)

また最大の特徴である増配も忘れてはいけません。2010年から2019年までの平均増配率は8.3%であり、2010年からVIGを保有した場合、2019年の分配金利回りは4%ほどにまで上昇しています。(微妙ですが)

 

株式としてのパフォーマンス、高品質銘柄によりボラティリティの低さ、そして増配。これらのバランス感がVIGの魅力です。

VIGを過信するな

今回はVIGについて他のETFと比較しながら見てきました。守りのETFと言われることが多いですが、株は株。やはりボラティリティの高さは他の「守りの資産」とは比較になりません。

ポートフォリオに組み込む際には、VIGの防御力を過信しすぎて想定以上のリスクをとらないようぜひご留意ください。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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ABOUT ME
Dr.オレンジ
30代♂大手経理マン。株スタ!株のスタートアップガイド管理人。日々、だれでも分かりやすい投資のはじめ方を情報発信している。日本の投資人口を増やして、みんなと株の話をしたいと思っている。